O S H I M A M E M O R I A L M U S E U M

大島での「経験」と「記憶」を未来へと継承する

大島の人々をめぐる様々な人々の交流の場

大島青松園は、全国に13ある国立ハンセン病療養所の一つです。大島は、高松港から北東へ約8㎞の瀬戸内海に浮かぶ面積約62haの小島で、島全体が療養所(点在する民有地を除く)であるという点が、かつてのハンセン病絶対隔離政策の姿を最も象徴的に表していると言えるでしょう。この離島に現在暮らしているのは、療養生活を送っているハンセン病回復者と一部の職員だけです。白砂青松に囲まれた美しい島ですが、 ここで多くのハンセン病患者が国の政策によって隔離生活を強いられました。ハンセン病に対する間違った知識、 偏見・差別から、親・子・親族など大切な人との縁を絶たれたまま納骨堂に眠る方は2100名を超えます。
大島青松園社会交流会館は、2016(平成28)年10月にプレオープンしました。 その後、 入所者の皆様はじめ、園内外の多くの方々のご協力によって、3つの展示室と図書室を備えた資料館機能が加わり、療養所創立110周年の節目である2019年4月に全面開館するに至りました。
ハンセン病の歴史は決して過去のものではありません。薬で治る病気となった今でも、 患者はもとより、回復者とその家族への差別・偏見も根強く残っています。この島で何があったのか、この島で生きてきた(生きている)人たちが、いかに支えあってきたか、強く美しい命の輝きから学ぶことはたくさんあります。
皆さんが、大島の歴史やここに生きてきた(生きている)人たちの 「生」 を語り継ぎ、 次代へつなげてくださることを願ってやみません。

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